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2018.4.4

介護職員の給与、加算拡充で約1万4千円増 昨年9月で29万7450円 最新調査


《 調査結果が報告された委員会 4日 》

厚生労働省は4日、介護職員の処遇の動向を探る調査の最新の結果を公表した。
 
2017年度の臨時改定で導入された「処遇改善加算(I)」を取得した施設・事業所をみると、月給・常勤で働く介護職員の昨年9月の平均給与(*)は29万7450円。28万3790円だった一昨年の9月と比べ、1万3660円高くなっていた。1万3660円の内訳は、基本給が3260円増、手当が7760円増、一時金(ボーナスなど)が2630円増。

「加算の拡充による処遇改善が着実に進んでいる」。厚労省の担当者はそう評価した。人材確保の競争が激化している今の環境や事業者の経営努力も影響したとみられる。賃金が上がっている産業は他にもあり、人手不足を解消する効果がどこまで出るかは不透明だ。
 
ここでいう給与
基本給+手当+ボーナスなど。いわゆる手取りではなく額面。手当には時間外手当も含まれる。ボーナスなどが出ているところは、4月から9月に支給された総額の6分の1を足している。
 
この調査が行われたのは昨年10月。特養、老健、訪問介護、通所介護、グループホームなど1万568施設・事業所が対象で、7660施設・事業所(72.5%)から有効な回答を得たという。
 
それによると、全体の91.2%が処遇改善加算を算定していた。このうち64.9%が「加算(I)」。「加算(II)」は13.5%、「加算(III)」は10.7%だった。
 
「加算(I)」を取っている施設・事業所の平均給与の動きを勤続年数別にみると、1年目が3万円増と最も高い。2年目以降(最高で1万4800円増)の倍以上となっており、人材確保に向けた事業者の工夫がみて取れる。
 
「加算(I)」で求められる「キャリアパス要件III(*)」はどのように満たしているのか? 複数回答で尋ねたところ、
 
○ 経験に応じて昇給する仕組みを設けている:68.4%
 
○ 資格などに応じて昇給する仕組みを設けている:63.5%
 
○ 一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けている:52.1%
 
となっていた。
 
キャリアパス要件III
経験もしくは資格などに応じて昇給する仕組み、または一定の基準に基づいて定期的に昇給を判定する仕組みを設けていること
 
一方、「加算(II)」の事業所に「加算(I)」を取っていない理由(複数回答)を聞くと、
 
○ 職種間・事業所間の賃金バランスが取れなくなる懸念がある:38.1%
 
○ 昇給の仕組みを設けるための事務作業が煩雑:33.5%
 
○ 昇給の仕組みをどのように定めたらよいか分からない:24.3%
 
などが目立った。今後の見通しでは、「取得予定あり」が37.7%にとどまっていた。

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